素敵な言葉「おひまをあげる」

あこ姉

2011年08月04日 13:11

今5年生の息子が、1年生の時から毎日使っていた息子専用のポケモンのコップがあります。
電子レンジ不可なのに、たまに忘れてレンジにかけたりして、
いつの間にかひびが入ってきていました。
それでも、何となく惰性で使っていたのですが、
いよいよ中身が漏れてくるようになったようで、
「もうおひまあげていい?」と聞いてきました。

ちなみに「おひまをあげる」というのは、
関西出身の夫が使う言葉で、
長く着てボロボロになった洋服や下着などを捨てる時に
「もうこのTシャツおひまあげようか」などと使います。
私も結婚して初めて聞いた言葉だったのですが、
「捨てる」というばっさり切り捨てる言葉よりも愛情がこもっている感じがして、
とても気に入っている言葉です。

さて、息子の話に戻りますが、
私が「あ~、捨てていいよ」というと(といいながら「捨てる」を使う母)、
息子はやおらコップを机の上に置いて両手を合わせ、
「コップさん、僕が1年生ぐらいの時からずっと長い間、いつも僕の口に飲み物をたくさん運んでくれてありがとうございました。なーむー」
とお礼を言っていてびっくり

うちは無宗教だし、
こんな殊勝な行動を教えたこともありません。
なんてエライ子なんだ~、となでなでしてあげました。

でも、考えてみればその気持ち、わかるような気もします。
すごく気に入って使っていたというわけでもないし、
このコップだけしか使ってなかったわけじゃないけど、
一日に何回も、
牛乳もお茶もお水もジュースもこれで飲んでいたし、
なんというか、
愛着が湧いているんだろうなあって。

そして、そんなに気に入ってたってわけじゃなかったのにな~と思ったとき、
「好き」っていうのと「愛着」っていうのは、ちょっと違うんだな~と思いました。
そして、
この子はきっと将来いい家庭を築くんじゃないかなって感じました。
あれ?
ちょっと発想が違うかな(笑)

「おひまをあげる」って言葉も、
愛着を持って親しんだ(お世話になった)モノに対して、
「捨てる」という行動がなんだか申し訳ないような気がして、
やわらかい言葉に変えて愛着を表しているのかな?と思います。

http://www.geocities.jp/mammysmile/

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