2011年06月03日

絵本よみくらべ〜ロバート・マックロスキー〜

先日、恒例の絵本勉強会〜読み比べ〜に参加してきました。
メインは「かもさんおとおり」で有名な
ロバート・マックロスキーでした。

「サリーのこけももつみ」「海べのあさ」
「すばらしいとき」
が三部作といわれていて、最初小さかったサリーが、だんだんと成長していくようすが
それぞれの作品に描かれています。

読み比べた本は敢えて書きませんが、
一般的には「良本」といわれていたり、人気があったりする本も
読み比べをしてみると
マックロスキーの絵本がいかにリアリティーに富み、
かつ子どもの持つ夢や好奇心や冒険心を温かく見守る視点に富んでいるかが
分かります。

絵本を選ぶとき、
どんな基準でこどもたちに買い与えていますか?
親はつい「いい子」を描いた絵本、
こうなってほしいといった勧善懲悪的な絵本を選びがち、与えがちじゃないでしょうか?

でも子どもが絵本の世界に入り込めるのは、
そこにごまかしやいい加減な想像力、大人の勝手な都合で描かれたものではないリアルな世界と
子どもの、ホントにやったら叱られそうな、でも好奇心にかられてやってみたいような
そんな世界を描いた作品こそ
真に子どもの心をつかむのです。
(大人も、自分が体験できないような大恋愛ものに惹かれたりしますよね)

自分の反省も込めて・・・なんだけど
ママに愛される「いい子」でいるために
絵本でまで子どもを縛るのはちょっと可愛そう。

マックロスキーの絵本は、
人間も動物も自然の一部であり
お互い侵害せず、共存しているんだということ。
子どもはたくさんの大人が見守り、
社会みんなで育てていくものだということ
などを気付かせてくれます。

といっても、
そんなに難しい内容ではないんですよ(笑)


「自然は神が作った完璧なもので、人間が手をいれてはいけない」と言った
イギリスの社会思想家ジョン・ラスキンの影響をうけた作家だと聞き、
今の日本の状況に照らし合わせてぴったりなお話だなと思いました。

マックロスキーを読んだことのない方、
まずは大人が読んで、
そしてお子さんにもぜひ読んであげてください。

http://www.geocities.jp/mammysmile/

icon122マミー・スマイルでは「絵本プロジェクト」と題して、
素晴らしい絵本の数々を寄付していただき、
小さなお子さまのいるママたちに安価で提供しています。
絵本を愛する人の思い、
いい絵本を与えたいと思う親御さんの思いをつなげていけたらうれしいです。
また、売上金は、
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Posted by あこ姉 at 15:46│Comments(2)絵本
この記事へのコメント
子供のためにって 考え過ぎて、いつも絵本選びに迷っている新米ママです(^^ゞ

今回の絵本も読んでみようと思っています。
ほかにもオススメ絵本があったら 教えてほしいなって 思いました(^-^)
Posted by ももいろのらいおん at 2011年06月15日 14:59
>ももいろのらいおんさん
コメントありがとうございます。お返事が遅れてごめんなさい。
これからもおすすめ絵本をどんどん紹介していきますね。
Posted by あこ姉あこ姉 at 2011年08月06日 11:44
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